FXのロスカットとは?

ロスカットはマイナスを出さないための自動決済システム


ロスカットとは、予想される損失(含み損)が大きくなりすぎた場合に強制的に行われる決済取引のことです。マージンコールと並んで、マイナスを出さないためのサポートシステムとなっています。これが適用されるレベルまで放置していると、かなり致命的な損失になってしまいます。ロスカットされる前に損切り(損失を確定させる決済)を行うことが重要です。

※マージンコール・含み損・証拠金維持率については『マージンコールに注意』をご覧ください。

どうしてロスカットされてしまうのか?


FX取引は、レバレッジを効かせることで、準備したお金(証拠金)の数倍の額面の取引ができます。これにより、少ない金額でも大きな利益を上げることが可能となります。ところで、「リスク」という単語の「本当の意味」をご存知でしょうか。「リスク=損失」と考える人も多いでしょう。本来の意味は「予測される利益と損失の振れ幅の大きさ=危険性」という意味なのです。投資では、儲けと損の関係は振り子のようなものです。儲けの可能性が大きければ大きいほど、損失が出る可能性も高くなります。

多額の儲けが出る可能性があるFX。当然、多額の損失が出る可能性もあります。マイナスが出てしまうと、投資家は業者に不足分のお金を支払わなければなりません。当然、それが原因で破産してしまうこともあるでしょう。そうなると、最終的に損失を受けるのは仲介をしていたFX業者です。業者の側も、投資家の損失はできる限り食い止めたいのです。このために、自動的に損切り(損失を確定させる決済)を行ってしまう制度が、ロスカットです。マージンカットと呼ばれることもあります。ロスカットは、投資家を借金漬けにしてしまうことを避け、ひいては企業の利益を守るための制度なのです。

通常ロスカットまではいかない


ロスカットのラインは、最低証拠金の20%程度に設定されています。通常は、ここまで損失を放置しておくことはありません。せいぜい5%くらいの損失で、損切りの判断を行うのです。見逃してしまったような場合の「最後の命綱」がロスカットなのです。非常に重要な存在だということが理解できたはずです。

流動性リスクにご注意


マージンコールやロスカットなど、損失を防ぐための対策は十分のように思えます。しかし、それでもマイナスが出てしまうこともあります。急激に為替レートが暴落してしまったような場合、取引が成立しない状態になってしまうのです。売ろう(買い戻そう)と思っても、どうしようもない場合があるのです。このような危険性のことを、「流動性リスク」と呼びます。流動性リスクがある以上、ロスカット制度があったとしても完全に安心はできません。レバレッジの倍率をあまり上げすぎると危ない、という理由はここにあります。