FX会社の信託保全とは?

信託保全とは投資家の資産を守るための制度


信託保全とは、業者が破たんしたとしても投資家のお金を保護するためのシステムです。これは強制加入の制度です。以前は強制されていなかったのですが、顧客の資産保護を強化するため、2010年2月から義務化されたのです。

破綻したらお金をもらえない?


銀行預金は、銀行が破たんした場合でも1000万円まではお金が返ってきます。当座預金などの場合には、1000万円の制限がかからず無制限で保証されます。

FXでは、このような公的な保証制度は存在していません。取引を行っているFX会社が倒産をしてしまうと、その業者にお金を貸したり預けたりしている様々な人が債権取り立てを行います。会社のほとんどのお金は、担保などを取っている銀行などの大口が持って行ってしまいます。この場合、一般のトレーダーはお金を回収することが非常に難しくなってしまいます。

信託保全が義務化された!


破綻の際にそなえて、顧客(利用者・トレーダー)の資金と会社資産を分けています。信託銀行に客の資産を預けることで、他の債権者からの請求ができないようにしているのです。このような仕組みを「信託保全」と言います。「信託」銀行にお金を預けることで、客のお金を「保全」するシステムなのです。このシステムがあれば、FX会社が破綻してしまったとしてもお金が返ってくるわけです。

以前までは、区分管理(顧客の証拠金と会社のお金を分けて管理する)だけが強制されていました。しかし、区分の方法が非常に不透明で、実際には分けていなかったり、顧客の金を資産に流用したりするケースが見られていました。このような事態に対処するために2010年2月、「全額信託保全」が義務化されました。区分管理の方法として、「信託銀行への預託」以外の方法はできないようになったのです。

「全額信託保全」とは、証拠金に加え発生した利益に関しても保護するシステムです。

信頼できる業者を選ぶ


信託保全が義務化されたと言っても、取引を行っている会社が破たんしてしまうのは多少面倒です。「しっかりとした」会社を選択するようにするのが、やはり基本と言えるでしょう。

現在、法律の規制によりFX業を営むにはある程度の条件が要求されています。その条件の一つに、自己資本規制比率があります。企業を選ぶ際には、この数値に注目をするようにしましょう。これは、すぐに現金化できる資本がどれだけ十分に確保されているか、ということを示す数値です。これが大きければ大きいほど、その会社の安全性は高くなると言えます。大企業か小企業か、という点よりも、この比率の高さの方が重要なんです。